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施設等維持管理業務

 
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
 黄色ブドウ球菌は、化膿菌や食中毒として、古くから毒性の強いグラム陽性球菌として知られ、人の鼻腔や皮膚に常在していますが、この菌は、抗生物質や消毒剤に抵抗性を持ち、耐性化が著しく、黄色ブドウ球菌1940年代ペニシリンの実用化によって、一時制圧されたが、やがて(1960年代)ペニシリンを不活化するペニシリナーゼなど、β−ライタマーゼを産生株の流行がみられた。その後、これらの耐性黄色ブドウ球菌に効果のある半合成抗生物質としての、メチシリン、オキサシリンなどにも耐性を示すようになっただけでなく、マクロライド系、アミノ酸糖体系などにも耐性を持つ多剤耐性菌( multiply - resistant strains )化の傾向が強、易感染患者( compromised host )に対して日和見感染( Opportunistic infection )を起こすため、病院感染原因菌の中では特に注意が必要であります。
 
 
世代時間( generation time )
 細菌が正確に2分裂で増殖すると仮定して、理論的に1回分裂するのに必要な時間を世代時間という。温度が低くなれば分裂時間は長くなる。
世代時間の例 (37℃)
黄色ブドウ球菌
大 腸 菌
腸炎ビブリオ
40分〜50分
20分〜21分
7分〜10分
 
緑 膿 菌
枯 草 菌
結 核 菌
30分〜40分
30分
11〜12時間
 
 MRSAの世代時間は、メチシリン抵抗性が100μg/ml以上の菌株は、210分、メチシリン抵抗性が50〜100μg/mlの菌株は、125分と報告されており、一般の黄色ブドウ球菌に比べてかなり長いものと考えられる。
 
MRSA、MSSA、MRSE、MSSE 一覧表
薬 剤 感 受 性
黄色ブドウ球菌
表皮ブドウ球菌
メチシリン耐性株
MRSA
MRSE
メチシリンに感受性の菌株
MSSA
MSSE
 
 ここでは、グラム陽性のブドウ球菌のうち、コアグラーゼ陽性のものを黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性のものを表皮ブドウ球菌として記載している。
 
  MRSA(Methicillinメチシリンresistantレジスタント staphylococcusスタヒロコッカス aureusアウレウス
  MSSA(Methicillinメチシリンsensitiveセンシティブ staphylococcusスタヒロコッカス aureusアウレウス
  MRSE(Methicillinメチシリンresistantレジスタント staphylococcusスタヒロコッカス epidermidisエピデルミディス
  MSSE(Methicillinメチシリンsensitiveセンシティブ staphylococcusスタヒロコッカス epidermidisエピデルミディス
 
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の実際
主に接触感染
交差感染の予防
感染経路の遮断
MRSAの伝播様式
 
MRSA対策における隔離とは
感染源隔離:単に個室に収容する意味ではない。
 
隔離病室の主な留意点
易感染患者の病室との距離を多くとる、担当を兼務しない。
他病室との空調を別系統に、排気は室外直接排気(リターン厳禁)
陰圧 0.6mmH2O以上
廊下を清潔に
入口ドアは常時閉めておく。
換気のため時々窓をあける。 
 
【人体から発散するホコリの数】
動 作
発塵数(個/分)
  静座
  着席(軽作業)
  歩行(1m/s)
  歩行(速度)
  体操
100,000
1,000,000
5,000,000
10,000,000
30,000,000
 
【医療スタッフの病室兼任の範囲】
MRSA患者の隔離病室
一般病棟
Compromaised hostの
隔離病室
○←医師などの兼任→○          ○←医師などの兼任→○
×← ← ← 医師などの兼任 → → →×
 
MRSA隔離病室での衛生慣行
入室前に手を洗い、ペーパータオルで清拭乾燥させる。
(又は速乾性すり込み式手指消毒剤で消毒)
ケア時はディスポプラスチィックエプロンと、未減菌手袋を着用。
ガウン・エプロン再使用の場合
   室外で白衣を脱ぐ
   室内で専用ガウン(エプロン)を着用
再度手洗い消毒をし、乾燥後、ケアを行う。
体温計、聴診器、血圧計などは患者専用
機器を操作する時は、MRSA患者に接した手指を消毒または手袋をはずして行う。
ケア後、ディスポエプロンをランドリーバックに入れフタをし、手洗い消毒後退室。ガウン・エプロンを再使用する場合、表裏をかえずに壁にかける。 
   
   
必要のない対策
複足制(くつの履き替え)
くつカバー
入口の粘着マット
湿式マット
退室時の足元の噴霧消毒
マスク(特別な場合は着用しても良い。
病室の噴霧消毒およびホルマリン燻蒸
ガウンロッカーの紫外線照射
オゾン消毒
 
 
MRSA汚染リネン類の取り扱い
プラスチックエプロンと手袋を着用。
埃をたてないように静かにたたみ、指定のプラスチック袋へ入れて封をする。
水溶性のプラスチック袋(65℃の湯で熔解する)が好ましい。
75%程度になったら、しっかりと封をする。
病室での一次消毒は不要。
運搬する時はかかえない。
80℃、10分以上の熱湯で洗剤とともに洗濯する。
熱がかけられない場合
熱がかけられない場合すすぎの段階で次亜塩素酸ナトリウム(0.01〜0.1%)、色物には塩化ベンザルコニウム(0.1%)を5分間以上使用する。
 
MRSA陽性患者の使用した食器類、残飯の取り扱い
配膳や下膳も平常どおり環境の清掃が行き届いている場合
食器の洗浄は通常の温水洗浄器で
消毒剤が食器に残存してはならない
配膳者が隔離室に入る場合、予防衣、マスク、手袋は不要
ディスポの食器の必要はない
 
MRSA感染源隔離室の日常的清掃の手順
1 プラスチックエプロンと手袋を着用。
2 ベットメーキングの30分以上経過後行う。
3 室内で専用(患者)使用される器具、環境に消毒剤は不要。
4 清掃用中性洗剤、あるいは湯、水による湿式清拭で行う。
5 モップ、清拭クロスはオフロケーションが好ましい。
6 仕上げ拭きは一方向拭きで行う。
7 使用したモップ、クロスは汚染リネンと同等の処理をする。
   プラスチック袋    80℃10分
8 プラスチックエプロンと手袋を外し、感染性廃棄物用袋に入れてフタをする。
9 手洗いをして、乾燥させる。
 
MRSA感染源隔離室の最終清掃 
プラスチックエプロンと手袋を着用。
看護婦用具と室外に出す場合、洗浄、清拭後消毒用アルコールで拭く。
リネン、カーテン類は感染性リネン用のプラスチック袋に入れる。
壁面、床面とも清掃用中性洗剤あるいは湯、水による湿式清拭で行う。
モップ、清拭クロスはオフロケーション法が好ましい。
仕上げ拭きは一方向拭きで行う。
使用したモップ、クロスは汚染リネンと同等の処理をする。
   プラスチック袋    80℃10分
プラスチックエプロンと手袋を外し、感染性廃棄物用袋に入れてフタをする。
手洗いをして、乾燥させる。

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